ガラスのはじまり

ガラスと人間のはじめての出会いを説明するとなると、石器時代にまで遡る必要があります。

石器時代では黒曜石と言われる天然の石を包丁や矢など様々な道具へ加工していたと言います。この天然の石は溶岩が冷えたもので形成されており、ガラスの起源とも言われています。

その後四大文明の時代に古代メソポタミアにてガラスが製造されていたことが、後世に出土したガラス製品から判明しました。出土したガラス製品は青緑色で不透明なものであったため、当時製造していた青銅製の物品を加工した時に偶然できあがったものではないかとされています。

その後もガラス製品は製造されていきますが、ガラス製品を生み出すには大量の燃料を消費する必要があったため高価なものと位置づけられていました。そのためガラスを所持することができたのは一部の権力者のみでありました。

しかし、紀元前1世紀に入ると新しいガラスの技術によってガラスは広く扱われていくようになります。この技術は吹きガラス製法と呼ばれ、これまで少数しか作れなかったガラスを大量に生産することが可能になったのです。そのためガラス製品は市民のものとなり、花瓶や壺といったガラス製品が生み出されていくことになりました。

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